鉢モノ用肥料のいろいろ(2月の豆知識)

 

これから春にかけて、お花屋さんにはたくさんの華やかな花鉢が並びますが、いろいろなお客様から、長く咲かせる方法や、使う肥料についてのご相談をいただくので、今回は肥料について簡単にお話させていただきます。

 

まず肥料は大きく分けて 有機肥料 と 化学肥料 に分かれます。

 

有機肥料・・・油かすや腐葉土、骨粉や鳥フンなど。自然界にあるものを元に作られた肥  料です。自然界にあるものなので地球に優しくECOにぴったりな肥料です。ただ、臭いが強いものや、種類によっては猫や鳥などの餌になるものもあり、またカビは発生したり腐りやすい性質の物もあるので、使わずに長く置く場合や庭に使用する場合は注意が必要です。

 

化学肥料・・・科学的に開発された薬(ケミカル)。植物に必要な成分を科学的に配合して作られているので、効き目が早い場合や効能が長い物が多いです。ただ、使用する際にはマスクや手袋を使用して、使用後は良く手を洗うなど十分注意をして使用することと、使いすぎに注意をしないと逆に植物の根を痛める可能性があります。

 

それから、化学肥料は大きく分けて 液体肥料 と 固形肥料 と アンプル剤 3つの種類に分かれます

 

液体肥料・・・水に薄めて使うものやそのまま使うものがあり、水をあげるように直接用土にかけるので、浸透も早く効き目も早めに出てきます。用土中に成分が残りにくいものが多いので、7日~10日を目安に定期的にあげる必要があります。薄める時には希釈倍率を間違えないように。濃すぎたり、やりすぎは植物にとって逆効果になる場合があります。

 

固形肥料・・・錠剤や粉状の肥料で、植え込みの際に用土に混ぜたり、用土の上に置いて使う肥料です。液体と違いゆっくり長く効き、長いものでは1年位効能が残ります。

手間が少ないので楽ではありますが、効き目が遅いので花が次々と咲いている状態では、効くまでに花期が終わってしまう可能性があります。

 

アンプル剤・・・土に挿して使う肥料です。一番手軽で簡単。人間の点滴のように弱った植物を一気に蘇らせることが出来る場合もありますが、土中にほとんど成分が残らないので継続して使用しましょう。

 

鉢花を長く楽しむために、肥料を使い分けてお花を長く楽しんでください。

あくまでも目安の説明なので、詳しくは店頭や商品の裏書などでご確認ください。