豆知識
これから春にかけて、お花屋さんにはたくさんの華やかな花鉢が並びますが、いろいろなお客様から、長く咲かせる方法や、使う肥料についてのご相談をいただくので、今回は肥料について簡単にお話させていただきます。
まず肥料は大きく分けて 有機肥料 と 化学肥料 に分かれます。
有機肥料・・・油かすや腐葉土、骨粉や鳥フンなど。自然界にあるものを元に作られた肥 料です。自然界にあるものなので地球に優しくECOにぴったりな肥料です。ただ、臭いが強いものや、種類によっては猫や鳥などの餌になるものもあり、またカビは発生したり腐りやすい性質の物もあるので、使わずに長く置く場合や庭に使用する場合は注意が必要です。
化学肥料・・・科学的に開発された薬(ケミカル)。植物に必要な成分を科学的に配合して作られているので、効き目が早い場合や効能が長い物が多いです。ただ、使用する際にはマスクや手袋を使用して、使用後は良く手を洗うなど十分注意をして使用することと、使いすぎに注意をしないと逆に植物の根を痛める可能性があります。
それから、化学肥料は大きく分けて 液体肥料 と 固形肥料 と アンプル剤 3つの種類に分かれます
液体肥料・・・水に薄めて使うものやそのまま使うものがあり、水をあげるように直接用土にかけるので、浸透も早く効き目も早めに出てきます。用土中に成分が残りにくいものが多いので、7日~10日を目安に定期的にあげる必要があります。薄める時には希釈倍率を間違えないように。濃すぎたり、やりすぎは植物にとって逆効果になる場合があります。
固形肥料・・・錠剤や粉状の肥料で、植え込みの際に用土に混ぜたり、用土の上に置いて使う肥料です。液体と違いゆっくり長く効き、長いものでは1年位効能が残ります。
手間が少ないので楽ではありますが、効き目が遅いので花が次々と咲いている状態では、効くまでに花期が終わってしまう可能性があります。
アンプル剤・・・土に挿して使う肥料です。一番手軽で簡単。人間の点滴のように弱った植物を一気に蘇らせることが出来る場合もありますが、土中にほとんど成分が残らないので継続して使用しましょう。
鉢花を長く楽しむために、肥料を使い分けてお花を長く楽しんでください。
あくまでも目安の説明なので、詳しくは店頭や商品の裏書などでご確認ください。
花屋には春になると可愛らしい花がたくさん揃います。
スイトピー、アネモネ、チューリップ、フリージァなどです。
この中でアネモネとチューリップは温度が高くなると花が咲き、
少し下がれば、花も閉じてきます。
また、飾ってある場所の室温の高くないところでは、午前中は咲いて、
夕方から夜になると花が閉じたりします。
「花の開閉を楽しむ花」ですね。
我々花屋の店の花は、殆どの場合、温度管理がしてあるショーケースに入っていたり、
店そのものの温度を高くない様にして店頭に並べてあります。
お祝いや送別会用に花屋で買って来たアネモネやチューリップの花束が、
スタッフがワイシャツ姿で働いている様なオフィスや冬でも
Tシャツ1枚で生活している様な部屋では「あっ」と言う間に花が咲きます。
これはお買い上げいただいた花に元気があって、室温に敏感に反応している為です。
ところが、一部のお客様の中には「こんなに咲いちゃって、どうしよう?」と
ってしまう方もいらっしゃる様です。
前にも書いた様に、室温の高い部屋に持っていくと、直ぐに花が開くのは、その花が元気な証拠。
朝になって温度が下がれば買った時と同じような花の形になっているかも知れません。
この様に何度か開閉を繰り返してから、やがて花が終わりますが、
「咲いた花=終わってしまう花」と思うのは間違いです。
ちょっとした勘違いで可愛い花を楽しめないのは、とても残念な事です。
是非みなさんも、寒い冬のこの季節に、可愛い春の花の開閉を楽しんで下さい。
大きく花を咲かせたアネモネやチューリップ、素敵ですよ!
市場から仕入れしてきたバラを、お店によっては、水の中で切ったり焼いたり、たたいたりして水揚げをしています。
花もちを良くするためには、水の中のバクテリヤの繁殖を防ぐ為に花筒を清潔に洗ったりもしています。また延命剤を入れたりもします。各薬メーカーによっては、栄養分が多かったり、殺菌能力が強かったりと多少の違いがあります。
栄養分が多いと早く花が咲きます。殺菌能力が強いと、色艶が良くないけれど持ちが良くなります。メーカーによって 4日から5日の違いがあります。それでも、水だけよりは倍も違いが出てきます。
しかし、何をしても咲きにくい種類のバラがあります。花弁が多くて、中から腐ってしまうバラ、花弁が少なくてすぐ咲いてしまう 黄色系のバラ 種類や色によってこんなにも違いがあるのです。面白いですね。お買いになる時、お花屋さんに聞いてみるのも いいのでは、、、蕾がお好きなお客様が多いのですが、咲かなくてもいいのでしょうか? 咲きづらいバラを咲かせてみたり、咲きやすいバラを 長く楽しむのもいいと思います。 極力短く、焼いて、たたいて使用量をまもった、延命剤入りの清潔なお水にいれてあげると きっとバラも美しく咲いてくれます。
咲かぬなら 咲かしてみよう バラの花!
いよいよ、冬の花鉢シーズン到来です。お花屋さんの店頭も目にあざやかになってきました。
さて、日本で最も生産量の多い花鉢は何かご存知ですか?
それは、シクラメンです。
シクラメンは元来、地中海沿岸で自生していたもので、花茎が丸くなって出ることから「Cycle」サイクルという意味から命名されたと言われています。
古来は、その花よりも茎の澱粉に注目されて、食用にされていたそうです。花が楽しまれる様になったのは、ドイツでの品種改良がきっかけだそうです。
日本には、明治時代に伝わり、本格的な栽培が始まりました。和名ではその花の姿から「かがり火花」また球根の形から「豚まんじゅう」とも言われてますが、滅多に和名で呼ばれることはありません。
近年は、室内観賞用の他に、屋外でお庭やプランターに植えて楽しめるガーデンシクラメンや香りを楽しむ芳香シクラメンなども流通しています。
品種や色、葉色などにこだわって仕入れをしている生花店は、いろいろアドバイスしてくれると思います。例えば水遣りは、暖かい日の午前中に・真冬は、ぬるま湯程度の水をあげるなど・ちょっとしたことがお花には大切です。
さてこの冬、お部屋・お庭をシクラメンでディスプレイしてみては、いかがですか。
皆さま「春の七草」は知っていますか?
芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)
仏の座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)
ですね。
七草粥として昔から食してきたものです。
では「秋の七草」はご存知ですか?
女郎花(オミナエシ)・尾花(ススキ)・桔梗(キキョウ)・撫子(ナデシコ)
藤袴(フジバカマ)・葛(クズ)・萩(ハギ)
です。
秋の七草は、春の七草と違い食して季節を感じるものではなく
眺めることによって季節を感じ楽しむものです。
昔から秋にどこにでもある花々でした。
今は、あまり自生している物も少なくなってきました。
なんか季節を感じれる日本にいながら季節感のない四季が寂しく感じます。
うちの中で少しでも季節感じてみてはいかがですか?
8月、9月はまだまだ暑い日が続きますが、秋植えの球根の
準備をしてはいかがでしょうか。
球根はよく陽が当り、水はけのよい場所を好みます。
まずは、鉢や庭など、植える場所の病虫害の点検をして、
前もって肥料や殺虫剤(オルトラン粒剤など)を
混ぜておいたほうがいいかもしれません。
気温などにもよりますが、10月~11月下旬までには
植えて下さい。
コルチカム、サフラン、アマリリスなどは花が早く上がってしまうので
8月下旬までには植え込みたいですね。
病害がつきにくいムスカリ、オーニソガラム、オキサリスなどは
自然に増えて雑草化してしまうので注意が必要です。
普通は球根の暑さの2~3倍の深さに植えますが、
鉢植えの場合は例外もあります。
長く球根を楽しむ場合は、花が終わったら切り落として
肥料を与えて下さい。
ユリ類やダリアなどは乾燥に弱いので、掘り上げたら、
バーミキュライトで保存して下さい。
さあ、皆様も秋の球根を植えてみてはいかがですか。
秋植えの主な球根
アマリリス、ヒヤシンス、クロッカス、ユリ、フリージャ、アネモネ、
カラー、ムスカリ、グラジオラス、シクラメン、カンナ、
ラナンキュラス、チューリップ、イキシャ、アイリス、ダリア
胡蝶蘭はもともと亜熱帯の木に着生して育つ「着生蘭」の一種です。
そのため、直射日光を嫌い、風通しの良い場所を好みます。
また、着生した結果、雨が降らないと水分を得られない環境であったため、
根が太く、そこに水分を蓄える事が出来るようになっています。
根が鉢の周りに飛び出すようになっているのは株自体が元気な証拠です。
従って水やりは控えめで大丈夫と言われるのはこのためです。
季節ごとの管理
春
レースのカーテン越しに光を当てます。室内は基本的に常温で大丈夫ですが、
最低温度は15度以上必要です。
水やりは根元へ潅水し、一週間から10日に一度程度で大丈夫です。
梅雨
この時期は風通しを良くして下さい。湿度が高いので蒸れに気を付けましょう。
根元への水やりは2~3週間に1度くらいで大丈夫です。
夏
なるべく涼しい所で育てて下さい。しかし、エアコンの直風は禁物です。蒸れに
注意して風通しを良くして下さい。
根元への潅水は午前中の涼しい時に、1週間~10日に1度くらいで大丈夫です。
秋
室内の常温で管理出来ますが、最低気温は15度以上を保って下さい。
エアコンの風は厳禁です、置き場所の温度が高い時には風通しを良くして下さい。
1週間~10日に1度の水やりで大丈夫です。
冬
光は1年を通してレースのカーテン越しのような柔らかい光が最適です。
日照時間が短くなりますので、日中は窓寄り、夜になったら低温から花を守るために
窓から離して部屋の中寄りに置きましょう。
暖房器やエアコンの温風は禁物です。
また、石油ストーブやガスストーブの燃焼ガスが室内に漏れないように気を付けましょう。
最低温度は15度以上必要です。
根元への潅水は2週間に1度くらいです。
肥料について
基本的に開花時期は肥料の必要はありません。
花後成長を開始したら、洋蘭専用の肥料を月に1度、3000倍程度に
薄めて与えて下さい。
また、冬の寒い時期には肥料は与えず、3~9月の時期にだけで十分です。
もう1度花を咲かせるには
花が完全に咲き終わる前に茎を切ります。
切る場所は一番根元の節から数えて3番目の節の約2センチ上を切ります。
分かりにくい場合には咲いていた花の根元側、丁度花の茎が曲がっている辺りでも
大丈夫です。
茎を切った後は水を控え、肥料も不要です。
数ヶ月後に切り口の下の節の部分から花芽が出てきます。
胡蝶蘭は高級な花と言うイメージがあって、自分では咲かせる事が不可能だ、
と思っている人がたくさん居ますが、意外と簡単です。
勇気を出して試してみて下さい。
梅雨に入りジメジメとした天気が続きますが、これからの暑くなる季節に
多く出回るトルコキキョウについてのお話をしたいと思います。
トルコキキョウはリンドウ科ユーストマ属の植物で北アメリカのネブラスカ州・コロラド州・テキサ州の
ロッキー山脈の高原地帯が原産です。よくトルコが原産だと思われていますが実は北アメリカが原産です。
トルコキキョウの学名は“ユーストマ(Eustoma)”で、ギリシャ語で”Eu(ユウ)=よい“
“Stoma(ストマ)=口”という意味です。日本でトルコキキョウと呼ばれているのは
“つぼみがトルコ人のターバンに似ているから”という説もあります。現在ではユーストマや
リシアンサスとも呼びます。(ちなみに桔梗はキキョウ科キキョウ属の植物です)
トルコキキョウが日本に輸入されたのは1930年代で、その当時は紫色の一重咲きでしたが
現在では品種改良が進み白・ピンク・クリーム・緑・茶・白地に紫やピンクの縁取りなどがあり
咲き方も一重咲き・八重咲き・フリンジ咲きがあります。
長持ちさせるコツは水を清潔に保つことはもちろんですが、冷房の風が直接当たらないところに
飾り、硬くて小さなつぼみや咲き終わった花は摘み取るとよい長く楽しむことができます。
最近では1年中でまわっているいるトルコキキョウですが、これからの季節が一番色・種類ともに
豊富にでまわるのでぜひ飾ってみてください。
5月といえば母の日ですね。今回は母の日の由来について説明しましょう。
母の日の由来については、国ごとにいくつかの説があります。
ここではいくつかの説をご紹介したいと思います。
古代ギリシア時代
神々の母リーアに感謝するための春祭りから発祥したといわれています。
17世紀 イギリス
この時代、イースターの40日前の日曜日を「Mothering Sunday」と決め、家から離れて仕事をしている人が家に帰って母親と過ごすことが許されていました。
20世紀初頭 アメリカ
ウエストヴァージニア州が起源といわれています。
1905年5月9日、アンナ・ジャービスという人の母親が亡くなりました。やがて彼女は、亡き母を追悼したいという想いから、1908年5月10日、フィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配りました。これがアメリカで初めて行われた母の日だそうです。そして百貨店王ジョン・ワナメーカーが、店頭で母の日記念会を開催し、全米の注目を集め広まっていきました。1914年、その時のアメリカ大統領だったウィルソンが5月の第二日曜日を母の日と制定し 国民の祝日としました。
こうして、アンナの提案で母が健在な人は赤いカーネーション、亡くした人は白いカーネーションを胸に飾るようになり、いつしか母の日にカーネーションを贈る習慣へと変化していきました。
日本で初めての母の日を祝う行事が行われたのは明治の終わり頃で、1915年(大正4年)に教会で祝われ始め、徐々に一般に広まっていったと伝えられています。
昭和6年、当時の皇后の誕生日であった3月6日を母の日としていました。現在のように5月の第二日曜日になったのは、昭和22年からだと言われています。
エチレンてなんでしょうね?今回はエチレンについてお話します。
エチレンとは果物を熟すためのホルモンガスで人体には影響はありません。
植物は受粉すると種を作る為、結実します。そのために自らエチレンガスを発します。
お花が枯れる原因のひとつとしてエチレンによることがあります。
周りにエチレンガスを発するものがあり、お花がエチレンを感じると老化しはじめてしまうのです。
エチレンガスからお花を遠ざける必要があるのです。
リンゴと酸っぱいキウイを一緒に瓶の中に入れてみました、
何日か経つとキウイが甘くなっているのです、リンゴからでるエチレンの仕業です。
また、逆に昔は銀のお皿に果物を盛っていましたよね、いませんでしたか?
銀はエチレンの発生を抑制するのだそうです。
排気ガス、ストーブ、お線香の煙にもエチレンは含まれていて感じやすいお花たちは老化が早まります。
そういえばよく「お仏壇のお花が持たない」なんてお客様に言われますがエチレンの影響もあったのですね。
エチレンの影響を受けやすい花(カーネーション・金魚草・カスミ草・スイトピー・デルフィニューム・ラン類)と
受けにくい花(菊類・ガーベラ・フリージア・チューリップなど)があります。
ここまでお話しすると、エチレンからお花を守らなければと思う方もいらっしゃると思いますが、
お花の出荷段階での薬剤処理(STS処理)により今では日持ちがよくなっています。
お仏壇に菊を飾るのも利にかなっていたのですね。