エチレンてなんでしょうね?今回はエチレンについてお話します。
エチレンとは果物を熟すためのホルモンガスで人体には影響はありません。
植物は受粉すると種を作る為、結実します。そのために自らエチレンガスを発します。
お花が枯れる原因のひとつとしてエチレンによることがあります。
周りにエチレンガスを発するものがあり、お花がエチレンを感じると老化しはじめてしまうのです。
エチレンガスからお花を遠ざける必要があるのです。
リンゴと酸っぱいキウイを一緒に瓶の中に入れてみました、
何日か経つとキウイが甘くなっているのです、リンゴからでるエチレンの仕業です。
また、逆に昔は銀のお皿に果物を盛っていましたよね、いませんでしたか?
銀はエチレンの発生を抑制するのだそうです。
排気ガス、ストーブ、お線香の煙にもエチレンは含まれていて感じやすいお花たちは老化が早まります。
そういえばよく「お仏壇のお花が持たない」なんてお客様に言われますがエチレンの影響もあったのですね。
エチレンの影響を受けやすい花(カーネーション・金魚草・カスミ草・スイトピー・デルフィニューム・ラン類)と
受けにくい花(菊類・ガーベラ・フリージア・チューリップなど)があります。
ここまでお話しすると、エチレンからお花を守らなければと思う方もいらっしゃると思いますが、
お花の出荷段階での薬剤処理(STS処理)により今では日持ちがよくなっています。
お仏壇に菊を飾るのも利にかなっていたのですね。
暗い話題が多かった今年も残すところ僅かになってきました。12月と言えば、
クリスマス、そして年末年始と慌ただしく過ぎていきます。
今月、12月の「豆知識」では、新しい年が明るく、縁起が良い年になるように、
「お正月飾り」に付いてお伝えしようと思います。
「お正月飾り」と言っても多種多様、様々な物が出回っています。玄関に飾る門松、
輪飾り、しめ飾りなどが主な物です。他にも、マンションのドア飾りや車の飾り、
ミニ門松などもあります。
ここでは、代表的な物を幾つか紹介しましょう。
まず、「しめ飾り」です。〆飾り、注連飾りなどとも書きますが、
簡単に「しめ飾り」にしましょう。
そもそも「しめ」とは、神様が「占める」場所を表す縄の事で、神聖な場所や
神様を迎える印として張る縄の事です。藁束を左縄になって、それを合わせて
太くした物で、向って左が細く右が太くなるように飾ります。神棚に飾る物を太さから、
大根じめ、牛蒡じめ、などと呼び、台所の小さな神棚には荒神大根と言う
短くて小さい物を飾ります。
次に「輪飾り」です。藁を簡単に束ねただけの簡素な物で、
門松と一緒に飾ったり、家庭では玄関の扉やお勝手、トイレ、
町工場などでは大切な機械などにも飾ります。
この輪飾りを発展させた物に「玉飾り」があります。
左の写真は多少簡素化した物ですが、3束の藁束を左縄に
になって太縄にし、輪にした物をベースにして、その周りに
縁起物を飾ります。この稲藁は繁栄と豊作の象徴です。
飾り物は一番上から、「末広(すえひろ)」。これは扇の事で、
末広がりで家内の吉兆を表しています。奉書紙でもみ殻を包んで「福袋」、その下には
「橙(だいだい)」で、繁栄発展を代々受け継ぐと言う意味です。
その橙には、松竹梅の造花や鶴の飾りなどが付けられて、下からは夫婦の長寿を祝す
「海老」が付きます。
海老の足元には、奉書紙で巻かれた「根松とやぶこうじ」があります。「根松」は
根付きの常盤松の事で、常緑の葉が幸福の永遠性、赤い実が付いた「やぶこうじ」は
富貴と繁栄を意味しています。
2枚の「ゆずり葉」は譲ると言う意味で父子の相続、円滑な世代交代や財産の継承を、
「昆布」は、喜こんぶ、「ほんだわら」は葉先の粒々が米俵を表します。左右に「裏白
(うらじろ)」を裏側の白い方を表にして使って、裏表のない心が清明である様を示します。
内側には「御幣(ごへい)」、四季を表し1年間の不浄を払う物です。そして金銀の
水引は財産、財宝の意味です。
この様に駄洒落や語呂合わせなどのオンパレードですが、縁起物とは本来その様な物です。毎年12月の15日と16日は浅草の浅草寺観音堂裏で「ガサ市」が開かれます。ここには
今紹介した材料がたくさん並んだお店で威勢良く売られています。ここには鳶職人さんや
仕事師さん、花屋なども仕入れに行きます。
消費者の皆さんには、スーパーなどで売られている「造り物」ではなく、花屋で生の
材料で作られた「お飾り」を買って、お正月に備えていただきたいものです。
皆さんがお花を飾る時、プレゼントする時の、お花の選ぶコツです。
前にお花の形で見て取り合わせる方法を紹介しましたが、今回はお花の色の取り合わせをご紹介いたします。
お花の色の合わせ方は、基本的には3つのパターンがあります。
1、同系色の取り合わせ
同じ色の濃淡で合わせる。
花を合わせるには最も組み合わせやすいと言えます。
これはピンクの濃淡の組み合わせです。
このように同系色でブルーならブルーの濃淡、黄色なら黄色の濃淡を合わせます。
統一感があり、無難な組み合わせで、落ち着いた感じを与えます。
2、類似色の取り合わせ
色の似通っている花、2色程度の組み合わせです。
これはブルー、紫ベースの組み合わせです。
この他オレンジ、黄色の組み合わせ
黄色、グリーンの組み合わせ
オレンジ、レッドの組み合わせなどがあります。
落ち着いた組み合わせですが、同系色よりは華やかな感じになります。
3、反対色の組み合わせ
赤とグリーン、黄色と紫、青とオレンジ、のような組み合わせを反対色と言います。
これは紫と黄色の組み合わせです。
これはレッドとグリーンの組み合わせです。
大変インパクトの強い、派手な感じになります。
その他、ウオームカラー、クールカラーの取り合わせがあります。
ウオームカラーはその名の通り暖かい感じのする色合わせです。
赤、黄色、オレンジ、茶など、どちらかと言うと全体に黄色み掛かった色の取り合わせです。
反対にクールカラーは、 涼しい感じの色合わせになります。
青、紫、グリーンなど青み掛かった色の取り合わせとなります。
お花を飾る時・プレゼントする時、花の形とともに色合いのこともちょっと考えるとよりセンスのいい花の組み合わせが出来ると思います。
お花屋さんにはたくさんの種類のお花があります。色や形、大きさも様々です。お客様がお花を買う時に、取り合わせで結構お困りの場合があるようです。そこで、今回は簡単な花の分類をやってみましょう。
花は大きく分けて4つに分類できます。①フィラフラワー②マスフラワー③フォームフラワー④ラインフラワー です。
① フィラフラワー 今回の画像はソリダコです。他にはカスミ草などが代表的な花になります。たくさん枝分かれしていて、小さな小花がたくさん付いているお花です。
② マスフラワー 今回の画像はバラです。マスとは「塊り」という意味で、小さな小花が集まったもの(アジサイなど)や多くの花びらが集まって花が形成されている花(バラやカーネーション)です。
③ フォームフラワー 今回の画像はユリです。大きく、はっきりとした、存在感のある花です。代表的な花は、ユリやアンスリューム、カラーやアマリリスなどです。
④ ラインフラワー 今回の画像はリンドウです。 名前の通りまっすぐで、花が上から下まで付いている花です。代表的な花は、リンドウ・デルフィニューム等です。
お花屋さんはお花を選ぶ時に、自然にこのような分類から、お客様のイメージにあった花を選びます。
例えば、やわらかい感じだとフィラフラワーを多く使用したり、全体に丸い感じで花が集まったようなアレンジメントだと、マスフラワーを多く使ったり、大きくゴージャスな感じだと、長いラインフラワーと大きなフォームフラワーを多く使ったりします。実際にはそこに色や器などの要素の入ってきますが、皆さんも、ちょっと覚えておくと、お花を購入するときに役に立ちます。
最近のワイドショーでは良く食の安全の話が出てきます。輸入の食料にかなりの割合で依存している日本ですが、今後、お花も輸入に頼る時代が来るかも知れません。原油の高騰により、身の回りの物の多くが値上げされ、漁師さんが休漁しているようです。実はお花の生産にも多くの重油が使用されています。お花の生産は大きく分けて暖地と呼ばれる秋から春まで暖かい地方と、高冷地と呼ばれる春から秋にかけて涼しい地方に別れていて、冬場の生産には暖地であっても重油を使用し暖房をしなければ生産できない地方がほとんどです。生産者によっては重油の使用量を減らすために、冬からの出荷量を減らすようです。ですから今年の冬はお花が高騰するなんて事が起こるかもしれません。
欧米では多くの国々が自国での花の生産ではなく、東南アジア・中南米・アフリカなどから輸入された花を使用されていて、日本でも最近多くの輸入の花が市場でも取引されるようになってきました。以前、輸入花は品質も悪く粗悪品として扱われていましたが、近年では品質も良くなり、場合によっては国産品よりも高値で取引されることもあります。輸入される花類は、バラ・カーネーション・菊・ユリ等の花モノと、ドラセナやレザーファン等の葉モノです。葉モノに関しては、すでに多くが東南アジアなどからの輸入がほとんどで、国内産を探すほうが難しいくらいです。
このまま原油高が続いてゆくと、減産ではなく休耕、転作、廃業する生産者が増えて、国産品が少なくなり、輸入切花に頼る日がくるかもしれません。5年後・10年後には生花店でこのような会話がされているかもしれません・・・。「お客さん今日は良い国産のバラが入荷しましたよ!」
この季節、なかなか切り花が長持ちしません。
もう少しだけ、花を楽しみたい、そう言う気持ちになるのではないでしょうか。花瓶の水を毎日取り換える事は夏の季節には大切な事です。しかし、もっと大切な事は、花瓶の中が清潔と言う事です。「キレイに洗っているわよ!」と言う声が何処からか聞こえてきそうですね。ほんの少し、花瓶の隅が汚れていませんか?
ここで言う「清潔」とは、例えば、花を飾る花瓶にビールを入れたら、安心して飲める清潔さです。つまり、食器と同じ状態のキレイさを求めています。
花を飾る花瓶にもたくさんの種類、形があると思います。コップの様にスポンジなどで全体が洗えればベストですが、壺の様な形状をしたものなどは、中まで洗うのは不可能ですね。では、どうすれば清潔に洗えるのでしょう?
結論から言えば熱湯を入れる、あるいは塩素系の洗剤で洗う事です。この方法で洗浄すれば、ヌルヌルした原因の「バクテリア」を一発殺菌出来ます。こうして、花瓶の中を滅菌出来れば、花の茎をナイフ(勿論汚れていないもの)で斜めに切って、茎の断面積を大きくすれば安心です。
もうひとつ大事な事は、「風にあてない」事です。エアコンから出てくる冷気、ドアや窓の隙間から入ってくる風も同じです。花が好きな人は優しい人です。室温が高い部屋では花が可愛そうなので、エアコンで涼しくしてあげたい…、なんて思いませんか?
勿論、エアコンで涼しい部屋は花にも優しいのですが、花瓶の花に直接冷気があたると、花の表面の水分が蒸発してしまい、結果的に花が萎れてしまいます。花瓶の花や葉がユラユラ揺れている様な状態はダメです。部屋の周りを良く見てエアコンの吹き出し口が花のそばに無いか調べましょう。
風があたらない場所に花瓶を移せば、今までより、もう少しだけ花を楽しめます!