hakujuホールにお届け

にしむらフローリスト

日曜日、白寿ホールで午後6時に開場するコンサートにスタンド花を届けて欲しい・・という注文を都内花キューピット加盟店さんからいただきました。

女性に贈る花なのでカサブランカ、赤バラ:マードレ、ピンクバラ:ブラッドピンク、アナスタシア・グリーン、トルコキキョウ:アンバー・ダブル・ミント、てまり草、オンシジュウム:ハニーエンジェル、モンステラ、ハラン、レザーファン等で前日に上品に豪華に作り上げました。
ただ、この尋常でない暑さ。バラの水下がりが心配です。店に置いてあるあいだは何度を霧吹きをし、みずみずしさを保ちました。

搬入は午後になれば、いつでも受け付けてくれると思うのですが、この暑さにバラの首が垂れてしまうのが心配です。なるべく遅くお届けしたい・・・と思い、スタンバイしていました。(マードレはしなやかでやや華奢な茎なのです)

4時になり、当店を出発することになりました。当店から5分あれば、お届けできるロケーションなのですが、この尋常でない暑さ、なるべく早く運びたいです。
素早くトラックに積み込み、3ヶ所ある信号は一ヶ所のみの「待ち」で済みました。
ホールの前の井の頭通りにトラックを横付けし、花を持って入っていくと白寿ホールのスタッフの方が二人で迎えてくれ、ドアを開けたり、エレベーターを呼んでくれました。

7階のホールに着くと今度は主催者のスタッフの方たちがいらして受付を設営していました。
前面ガラス張りの景色の良い壁面を背にセッティング。
この時間では「逆光」なのでエレベーターホールから受付に向かう来場者には花はよく見えません。
陽が沈み、照明が当たれば、浮き上がってきれいに見えることでしょう。

スタッフの方が「いい匂いね!」とバラに花を近づけます。

hakujuhall20150727

「持って帰りたいわ。」「お持ち帰り用の包装紙を用意しました。」
「ありがとう。明日、スタンドの回収をお願いします。1階のガレージにおいて置きます。」

そして、月曜日。仕入れから帰り、水揚げをしているうちに3時。
あわてて白寿ホールにスタンドの回収に向かいました。
ガレージには見当たりません。ホールのスタッフを呼んで一緒に探してもらいましたがやはりありません。
「昨日、もう一基お花が届いていたのでそのお花屋さんが持っていってしまったのかしら。」
「どちらのお花屋さんか分かりますか?」
「こちらでは分からないので主催者のほうに問い合わせをします。改めて、ご連絡をします。」
一旦、帰りかけていると、私のトラックの後ろにもう1台トラックが停まりました。
「昨日のスタンドを下げにきました。」
「あっ!」
なんということでしょう・・・・。スタンド2基はまったく関係のない人に持ち去られたのです。
このガレージは誰でも自由に立ち入ることができ、監視する人もなく、道路から見えるところにスタンドが置いてあります。勝手知ったる心無い同業者、あるいは廃品回収者がきっと常習で行なっているに違いありません。(遠くから持ち込んで撤去に行きたくない同業者にはありがたい人たちなのかも知れませんが)
ホールの方には今後、外から見えない場所に保管していただくよう、お願いして帰ってきました。
前日に資材屋で買い求めたばかりの新品のスタンドだっただけに腹立だしい帰り道でした。



にしむらフローリスト
http://nishimura-f.hanatown.net