今が最旬の芍薬、大きな花が咲き誇り甘く爽やかな香りがする豪華な花ですね。手ごろなお値段になっている今、ぜひぜひ楽しんでください。
店頭でよく質問される芍薬と牡丹のお話をすこし。似てるんですけどね、一番大きな違いは芍薬は草本性(草)、牡丹は木本性(樹木)だということ。どちらもボタン科ボタン属で英語名は両方peonyなのでややこしいです。
葉を見ると表面のツヤがないのが牡丹、ツヤがあるのが芍薬。牡丹の開花は晩春、芍薬は初夏なのでそういった点で見分けられます。
ちなみに花の散り方も違うのですが、こちらは見分けるのが難しいのと散ってからどちらかわかっても、、ね。面白いのはどちらも花が散るのを「崩れる」と表現すること。これだけ見事な花なのでそういった言葉を選んだのでしょうね。
皆さんご存知「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」これも芍薬と牡丹の見分け方の一つで、芍薬は背が高くスッと立っているのに対して牡丹は横枝を張っていきます。すらりとしたモデルのような立ち姿の芍薬と、しっとり正座をしている着物美人の牡丹、ということですね。
あ、百合は風に吹かれて揺れている様子が歩く姿の美しい美人さんに例えられたものです。いずれにせよ綺麗なお姉さんはいいですね。