胡蝶蘭の育て方 (7月の豆知識)

胡蝶蘭はもともと亜熱帯の木に着生して育つ「着生蘭」の一種です。
そのため、直射日光を嫌い、風通しの良い場所を好みます。
また、着生した結果、雨が降らないと水分を得られない環境であったため、
根が太く、そこに水分を蓄える事が出来るようになっています。
根が鉢の周りに飛び出すようになっているのは株自体が元気な証拠です。
従って水やりは控えめで大丈夫と言われるのはこのためです。

090609_1608~01  季節ごとの管理

 レースのカーテン越しに光を当てます。室内は基本的に常温で大丈夫ですが、
 最低温度は15度以上必要です。
 水やりは根元へ潅水し、一週間から10日に一度程度で大丈夫です。

梅雨
 この時期は風通しを良くして下さい。湿度が高いので蒸れに気を付けましょう。
 根元への水やりは2~3週間に1度くらいで大丈夫です。


 なるべく涼しい所で育てて下さい。しかし、エアコンの直風は禁物です。蒸れに
 注意して風通しを良くして下さい。
 根元への潅水は午前中の涼しい時に、1週間~10日に1度くらいで大丈夫です。


 室内の常温で管理出来ますが、最低気温は15度以上を保って下さい。
 エアコンの風は厳禁です、置き場所の温度が高い時には風通しを良くして下さい。
 1週間~10日に1度の水やりで大丈夫です。


 光は1年を通してレースのカーテン越しのような柔らかい光が最適です。
 日照時間が短くなりますので、日中は窓寄り、夜になったら低温から花を守るために
 窓から離して部屋の中寄りに置きましょう。
 暖房器やエアコンの温風は禁物です。
 また、石油ストーブやガスストーブの燃焼ガスが室内に漏れないように気を付けましょう。
 最低温度は15度以上必要です。
 根元への潅水は2週間に1度くらいです。

肥料について

 基本的に開花時期は肥料の必要はありません。
 花後成長を開始したら、洋蘭専用の肥料を月に1度、3000倍程度に
 薄めて与えて下さい。
 また、冬の寒い時期には肥料は与えず、3~9月の時期にだけで十分です。

もう1度花を咲かせるには

 花が完全に咲き終わる前に茎を切ります。
 切る場所は一番根元の節から数えて3番目の節の約2センチ上を切ります。
 分かりにくい場合には咲いていた花の根元側、丁度花の茎が曲がっている辺りでも
 大丈夫です。
 茎を切った後は水を控え、肥料も不要です。
 数ヶ月後に切り口の下の節の部分から花芽が出てきます。
  胡蝶蘭は高級な花と言うイメージがあって、自分では咲かせる事が不可能だ、
 と思っている人がたくさん居ますが、意外と簡単です。
 勇気を出して試してみて下さい。