愛の告白は赤いばらの話

さて恋人たちにとってXmasはやはり特別な日。
愛の告白、プロポーズをXmasに、と考えている男性諸君も多いのではないでしょうか。
そんな求愛の時に欠かせないのが赤いバラの花束ですね。
ではなぜ赤いバラを愛の告白に贈るのでしょうか?
日本古来の習慣ではな、く西洋から伝播された概念であることから西洋の歴史に基づいていることは想像できます。
バラ自体ははるか昔、メソポタミヤ文明のころには祭事用などに利用されていたそうです。
それが愛を象徴的する花になったのはキリスト教の影響が大きいようです。
聖母マリアの象徴は白いユリと棘のない白いバラ。一般には白いユリが有名ですがカトリックでは白いバラも象徴とされています。
これは聖母マリアの純潔、清らかで汚れない愛を表しています。
ではキリスト教において赤いバラの象徴はなんでしょうか?有名なマリア・マグダレナ。「マグダラのマリア」です。
イエスに前非を許された彼女の流した痛悔の血の涙が赤いバラの象徴で、その罪を洗い流した愛を象徴していると言われています。
聖母マリアの白いバラとマグダラのマリアの赤いバラ、それぞれ象徴される愛の中身が違うのですね。
聖書言語のギリシャ語には4つの愛を表す言葉アガペー、フィレオ、ストルゲー、エロスがあるといいます。
いわゆる男女間(恋人間)の愛、お互いを求める愛情はエロスに相当するのだと思いますが、このマリア・マグダレナの象徴である赤いバラがなぜ愛の告白、通じてエロスに関連付けられたかを記した明確な文献や資料は見つけられなかったのですが想像するに、男女間という人間として生々しい感情や欲情を、人として罪を背負い、許されることで血の涙を流した、マリア・マグダレナという生身の人間像に重ねたように思えます(私の解釈ですのでご容赦ください)
また赤=血の色であり、生きることそのもの、血の暖かさ、肉体的な意味での感覚、などがやはり男と女の関係に添った生身のイメージだったのだと思います。
無原罪の御宿りでイエスを生む聖母マリアと、その比較対象としても捉えることのできる、あまりに生身の人間的なマリア・マグダレナの存在。白と赤のバラが象徴とされる二つの愛、亜使徒としてイエスに従ったマリア・マグダレナに思いをはせると、このXmasに贈られる赤いバラのプレゼントもまた深い意味を持っているように思えてきます。

松の話

松のお話です。おめでたいお正月には欠かせない植物です。太古の昔から地上に生息し苛烈な環境にも耐える常緑樹ですので世界各国の常緑樹信仰と同様に尊ばれてきました。
この「松」という名前の由来ですが、諸説いろいろあるようです。
若さを保つ=タモツ→マツ。神様が樹に宿るのを待つ(まつ)。葉が二つに分かれている=又→マタ→マツ。まつ毛に似ている(まつ、げ)いろいろありますね。
自分的に一番腑に落ちたのは「神が宿るのを待つ」から「祭る・祀る」→「松」です。世界中の常緑樹信仰を見るとこの説が自然ではないかと感じます。

漢字の松は木+公(つつぬけ)と書きます。針葉樹ですので葉が透けてみてるからなんでしょう。
写真は「蛇の目松」という葉に斑が入った松です。お正月のアレンジには大活躍で、主に洋っぽいデザインをする時の心強い味方です。
さて松といっても花業界では、いろいろな呼び方があって混乱するときがあるのですが、一般に花屋さんでお正月用に販売されている「若松」や「門松」、「根引き松」「からげ松」というのは、ほとんどが黒松という種類の松です。
皆様が花屋さんの店頭で見ることのできる松の種類は大別すると、黒松系、赤松系、五葉系、大王松ですが、前述のようにほとんどが黒松系ということになります。いけばなの花材を扱われている花屋さんにはもっといろいろな種類があるかもしれません。

同じ黒松系の中で用途に合わせて作られているわけですが、若松や門松は密集して植えられています。横に枝を張れないため上にスッと伸びて育っていきます。門松用は間隔を調整して大振りになるようにするようです。
また根引き松は間隔をあけて育てられるので姿かたちが変わって(振りがついて)育だちます。根が付いたままの状態で販売されているものが多いようです。
門松の記事でも記載しましたが、唐の時代の中国で、正月の「子の日(ねのひ)」に野山で小松を引き、千代を祝うと言う風習があり、それが日本に平安貴族の「小松引き」という子供の長寿祈願の遊び事として伝播しました。その松を持ち帰り門前に飾るようになったのが門松の始まりといわれていますが、現在でもこの根引き松または根引き若松を白和紙で包んだものを立てる習わしが残っています。

カラゲというのは仏花のことを指し、仏花に入れられるくらいの短く細い松のことをカラゲ松と呼んでいるようです。
こちらは地域によっても呼び方が変わるかもしれません。
最後にこの蛇の目松ですが、赤松と黒松の両方に蛇の目松がありますが、我々が扱う蛇の目松のほとんどが赤松系だそうです。黒松蛇の目は珍しいんですね。花屋としてお正月は当たり前のように取り扱う「松」も調べれると奥が深くて面白いですね。

一両十両百両千両万両の話

中央市場では年に一度、千両市という千両関係だけのセリを行う日があります。
弊社でも厳選した良質で実付きのよい千両のみを仕入れるようにしています。
ばっちり水揚げとあく抜きを行いコンディションのいい状態で販売させていただきます。しっかりした品物は翌年の2月くらいまでもちますよ!
このお正月に欠かせない千両ですが、ちょうど正月の時期に赤い実をつける「めでたい」植物として、すでに江戸時代には園芸品種として親しまれていたそうです。還暦の「赤いちゃんちゃんこ」と同じように、めでたい時には赤い縁起物が欠かせないという習わしから現在も多くの家庭でお正月に飾られています。
ではなぜ「千両」という名前がついたのでしょう?まず「両」というのはお金の単位。千両といえば大金だったわけで大金持ちになれるのはめでたいこと=縁起物ということですね。僕も一度でいいから大金持ちになってみたいものです。
そしてお金の単位で「千」以外はないのかというと、じつはこの「両」シリーズ、一両から万両まであるんです。
一両は蟻通(アリドウシ)という棘の鋭いアカネ科の植物です。
十両は藪柑子(ヤブコウジ)のことで、山橘(ヤマタチバナ)ともいいます。
百両は同じくヤブコウジ科の唐橘(カラタチバナ)十両よりも少し背が高く実も多いです。別名は「百両金」、昔はとても高価で百両以下では手に入らなかったから、と言われています。
千両はご存じのとおり。センリョウ科の常緑低木です。
万両はヤブタチバナ。ヤブコウジ科(またはサクラソウ科)の緑起木です。こちらは千両に並んで有名です。
なぜこの有名な2つの縁起物、千両と万両で格差があるのか?ですが一説には万両は葉の下に実が垂れてつくので重い。千両は葉の上に実が付くので軽い(お金の価値が軽い)ので万両のほうが格上。
もう一説には千両は葉の上に実が付くので鳥に食べられやすい、万両は逆に食べられにくい。ということで万両の勝ちだそうです。
もしかすると単純に考え、実の大きさや数、背の高さとか、そういったもので判断されたのかもしれませんね。
お正月に縁起を担ぐのに「万両」と「千両」、それに「一両」を飾るといいそうです。
そのこころは「万両、千両、ありどうし」(大金がずーと手元にある)だそうです(笑)

門松の歴史の話

今回は門松の歴史です。
お正月飾り、門松の起源は唐の時代の中国で、正月の「子の日(ねのひ)」に野山で小松を引き、千代を祝うと言う風習があったそうです。もともとは、平安貴族の遊びごとの「小松引き」が由来で、子供の長寿祈願が基になっているようです。
平安貴族の小松引きの行事で持ち帰った「子の日の松」はやがて家族の長寿祈願のために門前に飾るようになりました。現代まで、この流れを受け継ぐのが関西地方では「根引き松」または「根引き若松」を白和紙で包んだものを立てる習わしです。
平安時代に起こった門松の習わしはこのように簡素なものだったのですが、やがて室町時代には本格的に広がり、青竹三本を中心に周囲を若松で囲い下部を竹やワラで巻いて仕上げる形状で屋敷の大きさにあわせて飾るようになりました。この大型の門松は現在でも全国の銀行・百貨店をはじめ一部の住宅で飾られていますが、竹の先端部の形状は、斜めにソギを入れたものと、真横に切ったものの2種類があります。斜めにソギの入ったものを「ソギ」平らなものを「寸胴」と呼びます。
もともとは「寸胴」が門松の基本の形だったそうですが「ソギ」ができたきっかけは徳川家康の生涯唯一の負け戦として知られる「三方が原の合戦」で武田方に叩きのめされた家康は命からがら浜松城へ逃げ帰ります。追って来た武田軍は浜松上を包囲して新年を迎えました。新年の挨拶代わりに武田軍の武将の一人が嫌味な句を作って浜松城内に送りました。「松枯れて竹たぐいなき明日かな」松は浜松の松で徳川に、竹は武田にかけているのです。正月なのに縁起でもないと、激怒した家康が自ら門松の竹を切り捨てたのだそうです。やがて武田軍は引き上げ、徳川の武運が開けていきますが、運にあやかるように徳川側の武将たちはこぞって門松の竹にソギを入れたそうです。
現代の住宅事情により大型の門松を玄関に飾られる方はほとんどいらっしゃいませんが写真のようなミニ門松を玄関の靴入れの上に飾られる方は多いと思います。当店でも年末に販売いたしますのでぜひ。

エビデンドラムの育て方の話

エビデンドラム「コチモモ」
育てやすいかわいらしいランです。名前の由来は「樹の上」で、その名の通り木などの上に張り付く着生ランの一種です。そのため葉は多肉植物のように肉厚です。そのためやや乾燥気味に育て、水やりは乾いてからたっぷりのメリハリ型。冬場の乾燥した時期は根だけではなく葉にも霧吹きしてあげるといいです。あまり水をあげすぎると枯らしてしまいますので霧吹きと併用して加湿にならないように気を付けましょう。
寒さはあまり強くないですが関東の一般家庭ではリビングなどで越冬できます。
花が終わったら葉の上の部分で切り戻しますが、しぼんだ花の下に新しい花芽ができていることもあるので、よく確認を。
花は季節ではなく環境によって好きな時に咲かせます。
シンビジュームが圧倒的に多いこの時期ですが、ちょっと違いをだしたいギフトにもってこいです。

お歳暮の話

12月いえば「お歳暮」です。
そもそも、お歳暮とは「年の暮れ」のことを意味するそうです。お歳暮という慣習は昔、新年に先祖の霊を迎えるために必要なお供え物を、嫁いだり分家した人が、本家や親元に持って行く行事でした。
最近は、お世話になった人に一年の感謝の気持ちを込めて年末に贈る、贈り物を指す言葉となったそうです。
では、お歳暮はいつごろ贈るの?というと新年(正月祝い)の準備を始める12月13日から20日までに贈るのが一般的な習慣だったそうです。しかしながら最近では上記のとおり、日頃からお世話になっている方への年末のあいさつと内容もかわり、お歳暮を贈る時期も少し早まっている傾向にあります。関東では、11月末から贈る人も多いようです。
ここで気になるのは相手の方が喪中の場合ですが、お歳暮はお祝いとは違い、日頃の感謝の気持ちを伝えるものなので、マナーとして問題ない、ということだそうです。

today’s works 2015.01.10 1月1週目

昨年末から続いている自宅PCのルーター不調が完治せず。
ネット接続が気まぐれなため、今週のお仕事をまとめてアップ★
 
チビッ子達のお教室開設のお祝いに華やかに&
春らしくとのリクエストのアレンジメント

舞台ご出演のお祝いに
淡いクリーム色のシンビジューム(えみか)を@文学座

手術前にスクランブルでお見舞いのアレンジメント
香りの少ないもので元気が出るように@順天堂病院

おちゃらかコレド室町さん、松を撤収して春のディスプレー

Barのカウンターにも春らしくチューリップメインで

等々、ご注文ありがとうございます。
まわりには風邪、インフル、食べ過ぎ、飲みすぎ、体調悪い人多し。
一番寒い時期ですので気をつけましょう★

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www.facebook.com/florist.murakami 
 

 

お届けしたお花さん♪

☆ 会社さま上場の御祝に ☆
白胡蝶蘭鉢5本立ち♪
台東区東上野へ配達♪

前日の夕方に入った急なご注文でした♪
ご注文有難うございました♪
ゴージャスな5本立ちですと
月曜日・水曜日・金曜日の
ご注文であれば、
お時間指定なしで、翌日配達可能な場合もございます。
ますは、お気軽にお問い合わせください。
ご注文・配達等に関するお問い合わせは
☎ 03-3841-5425 (午前9時~午後8時)

2015.1

記念日ということで、ブルーのカーネーション(ムーンダスト*プリンセスブルー)の
花束をご注文いただきました。すごく綺麗でした。
ありがとうございました。

前略、炊飯器の上より

炊飯器の上のまるは可愛い。

隙あらば上る。
炊飯中は湯気が出て熱いので乗ろうとすると阻止しますが。
いつもほんわか暖かい時しか知らないので何故阻止されるのか分からない。
最初は炊飯器の奥のホームベーカリーのさらに奥にあるカゴにオヤツが入っていたのでそれが目当てで上っていたのですが。
今は炊飯器の上が目的になってしまいました。
テレビの上が無くなって久しいですが代わりの場所をやっと見つけた感じですかね。

下から見るとさらに可愛い。
無限に可愛い。
まるは可愛いなあああああああああああ!