代々幡斎場にお届け。故人の好きだったラッパ水仙を生けてほしい。

にしむらフローリスト

先日、初めてのお客様から問い合わせをいただきました。
「代々幡斎場に供花を4つお願いできますか?できれば、故人がラッパ水仙が好きだったので入れて欲しいのですが、無理であれば、祭壇に合わせて黄色、ブルー、白の色合いでお願いしたいです。」

よくお話を伺うと注文主様は代々幡斎場で営まれるご葬儀の喪主様でした。
どういう経緯で供花を葬儀社に手配せず、当店に依頼が来たのかはわかりませんが、当方としては有り難いことです。
市場の入荷状況をみると「ラッパ水仙」(群馬産)はもう時期的に終わっています。黄色はストックを仕入れました。(ちなみに白はスプレーストック、バラ、カーネーション、ブルーはスプレーデルフィニウム)
ところがセリ終盤。ラッパ水仙がせりにかけられました。オランダ産のものです。一瞬戸惑いながらも、なんとか競り落としました。黄色いストックを用意してしまったし、オランダ産のものが使えるかどうか、あてにならないからです。でも、注文主のたっての希望は叶えたいものです。

ラッパ水仙といえば、映画「ビッグフィッシュ」の一シーンを思い浮かべます。主人公が思い焦がれる彼女に大学に逢いに行くシーン。校舎の前の庭を一面、彼女の好きなラッパ水仙で埋め尽くし、プロポーズするシーンです。

話は戻り、白ストック、ブルーデルフィニウム、黄色ラッパ水仙で作られたアレンジメントが4つ、花祭壇の前に並び、告別式終了後、現在もご自宅で遺影の周りに飾られていることでしょう。

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